カードによるプロット作成というページを見つけたのでやってみました、プロットにしては長くなりすぎたのでこっちにアップ。
皆さんも小説書きたいけどネタがねーってときにやってみてください!
想像力を刺激されてハッと何か思い浮かぶかもしれませんよ^^
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主人公の過去 知恵(逆)
主人公の現在 善良(逆)
主人公の近い未来 誓約(逆)
結末(目的) 結合
援助者 庇護
敵対者 清楚(逆)
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皆さんも小説書きたいけどネタがねーってときにやってみてください!
想像力を刺激されてハッと何か思い浮かぶかもしれませんよ^^
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主人公の過去 知恵(逆)
主人公の現在 善良(逆)
主人公の近い未来 誓約(逆)
結末(目的) 結合
援助者 庇護
敵対者 清楚(逆)
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ブラックジャックにまかせて
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主人公の過去 知恵(逆)
主人公の現在 善良(逆)
主人公の近い未来 誓約(逆)
結末(目的) 結合
援助者 庇護
敵対者 清楚(逆)
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両親は、僕がまだ幼いころに離婚した。
きっかけは、百万人に一人という難しい病気を持って生まれた、妹の存在だった。
自分の稼いだ金が妹の治療費に費やされ消えていくことに耐えられなかった父は、12月24日にひっそりと消息をたった。
次の日、僕が目を覚まして枕もとを見ても、クリスマスプレゼントはなかった。
サンタクロースは家には来てくれず、家から逃げていったのだ。
それから、母は治療費を稼ぐために毎日働いた。涙を流しながら。
僕はその姿を見て、いてもたってもいられなくなり、少しでも生活費の足しになるよう、母に秘密で―――いや、おそらく気付いていただろう―――新聞を配り、夏休みにはチラシ配りのバイトをした。
それでも、毎月の治療費と生活費を稼ぐだけで、精一杯だった。
僕は中学卒業と同時に就職する道を選び(過去・知恵 逆)、故郷を離れて一人暮らし、毎月母に仕送りをしている。職種は、笑っちゃうけれど裏金融なんだ(現在・善良 逆)。
まあ僕のような低学歴人間を雇ってくれる、賃金のいい業種なんて、こんなものだ。
それに、僕のような若い子は、同じような年頃の子供を持つ責務者(リストラ社員)の説得に役立つらしい。
一年目から多くの仕事をまかされた。
母には僕が裏金融で働いていることは話していない。
いまや僕と母のつながりは、毎月送る仕送りだけになってしまった。
母は、僕が毎月送る仕送りの額から、僕のどんな表情を思い浮かべるだろう。
予想以上に大きい額から、僕は元気で、職場関係も良く、上司に気にいられている、そんな場面を想像するのだろうか。
でも、ごめん。僕はこちらに来てからそんな表情を浮かべたことはない。
卑屈な表情で嘲笑し、偽の涙を浮かべて誰かを追い詰めている。
そういえばこの間、偽の涙を浮かべるとき、僕は、妹の顔を思い出して泣いたな。
僕の記憶の中の妹は、もう4年も前から更新されることなく止まったままだ。もう4年も、僕は妹を見ていない。
それでも、母(援助者・庇護)が毎月のように送ってくる"妹は今日も元気です”の文字を見るたび、記憶の棚から妹の顔を蘇らせ思いに耽る習慣が、僕にまだ妹の顔を忘れさせてはいない。僕はまだ、妹を見分けることができるだろう。
それから数ヶ月がたったある日のことだ。
僕は裏金融の誓いを破ってしまった。(誓約・逆)その日のうちに必ず回収しろといわれた金を徴収出来なかったのだ。僕は一日中責務者に張り付いて返金を促したが、無理だった。
社長は僕に、二日後、右手の指五本を公開処刑するプランを話した。多くのキチガイが、そんなイベントを望んでいるのだそうだ。
僕はそれを恐怖した。
社長はそれがいやなら、あと一日だけある、そのうちに金を徴収してくるなら話は別だと持ちかけた。
けれど僕に、その責務者から金を無理やり徴収することはできそうもなかった。
なぜかって?
それは、責務者を取り巻く環境が関係している。
その責務者は、娘が―――あろうことか僕の妹と同じ病気で―――生まれつきずっと入院していて、その治療費を支払うために闇金融へ手を染めたのだ。彼の一番目の会社は、すでに病気の娘を出産していた入社7年目に倒産し、退職金も支払われなかった。そのあとは不景気だったこともあり、派遣の仕事で食いつないでいくのが精一杯だったという。そして多重責務者になり、闇金融へ手を染め、今は首があがらない状況になってしまっている。
はっきりいって自業自得だと思う。僕は同じ病気の妹を抱えているけれど、闇金融に頼ったりはしなかった。
頼らなくても生きていけるのだ。生きていけないのはその人が甘えているから。家族総働きで金を稼ぎ、払おうという気勢がかけているからだ。そう考える僕もいる。
けれど、僕はまだ、ほんの少しの善意を持ち合わせていた。自分の指より、責務者の事を考えるくらいの善意だ。その善意を持って僕は、自分の指を失ってやろうというのだ。
指を失った僕をみたら、責務者はごめんなさいと謝罪するだろうか。そうしたら僕はきっと多くの闇金融社員がそうするように、謝るくらいなら金を渡せと怒鳴るし、かといってすぐに金を用意するようなら、最初から金を出しとけと怒鳴っただろう。
やっぱり、もう一度会いにいこう。指を切られてしまう前に、もう一度会いに行こう。
指を切られてまいますねんといたずらっぽく言い、反応を見てやろう。
僕は思い、責務者の家を訪ねた。ところが彼らは引っ越していた。全ての荷物は片付けられており、まるで最初からそこには誰もいなかったかのような空き家が一軒たたずんでいる。
おそらく、病気の妹など嘘だったのだ。
二日後、僕は絶望を抱えたまま、指を五本切り落とされ、ドラえもんの手のようになってしまった右手を、ただただ眺めていた。
そのままじゃ仕事にならないと先輩は言い、指をくっつけてこいと僕に医師を紹介した。
裏の医師だ。治療費はバカにならない。母に仕送りをすることができなくなるだろう。最悪、母に金をせびることになるかもしれない。
僕は涙をぼろぼろと流しながら、冷凍された自分の指が納められたケースを左手でつかみ上げ地面に投げ捨てようとした。が、しかし寸前で思いとどまった。
このときの僕の精神状態は、とても言葉で言い表せるものではなかった。
世の中のあらゆる物を憎み、あらゆる不幸は自分に降りかかってくるのだと絶望し、親に迷惑をかけてしまうことを恥じた。
僕は、そんな絶望を抱えたまま、黒のベンツで寂れた医院まで送られ、そのなかへ足を進めた。
足は100Kgの重りがついたみたいに重くたった数十メートルの距離が満足に歩けない。8月の午後4時に世界が灰色に見えた。
こうして僕は医院に入り、すぐ手術室に入れられたのだが、このとき信じられないことが起こった。
「お前」
この日始めて見るはずの医師が涙声で僕を呼ぶではないか。
なんだ僕はそんなに有名人だったのか?そんな自嘲気味の生意気を感じながら、僕は医師の顔を見上げた。
信じられないことが起こった。
あのとき、十数年前の12月24日に消えたはずのサンタクロースが、つけひげでない白ヒゲをはやして、目の前に立っていたのだ。僕は全く理解が不可能のまま、なぜ!?なぜこんなところに!?を頭の中で繰り返し、まだ顔を覚えている自分にも驚きながら、麻酔が効いてきたために、そのまま眠ってしまった。
このとき見た夢は、母と父が楽しそうな表情を浮かべて僕を見ている、そんな夢だったように思う。(結末・結合)
この後僕は母に、妹をブラックジャックに任せてみないかといって妹を父に紹介し、父は難しい手術だったが完璧にこなした。父と母が再会することはなかったが、二人の絆である妹は命をとりとめ、今ではこれまでのブランクを取り戻すように元気に走り回り、母を困らせている。
僕はあれからも何度か父と会ったが、不思議と父に対する憎しみを抱くことはなかった。
自分がまだ闇金融を抜け出せないでいることもあって、父が裏世界で名だたる医者になっていた事をむしろ誇りに思ってしまった。
僕には父の血が強く流れているのだろうか。
数日がたち、この日も僕は金を取り立てた。
けれど、いつかは表に戻りたい。これだけのことをしたが、僕は切実に願っている。
父は「俺がまっとうな働き口を紹介してやろうか」といってくれるが、父の力を借りるのではなく、自分の力で、表の世界へ戻らなければいけない。でなければ大手を振って妹と外を歩けない。僕は決めた。
この年の12月24日、僕は妹にプレゼントを送るため実家に訪れた。
このとき僕は、ソニーの営業マンだった。
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ここわかりにくよ〜ってとこを指摘してもらえると、とても喜びます><
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主人公の過去 知恵(逆)
主人公の現在 善良(逆)
主人公の近い未来 誓約(逆)
結末(目的) 結合
援助者 庇護
敵対者 清楚(逆)
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両親は、僕がまだ幼いころに離婚した。
きっかけは、百万人に一人という難しい病気を持って生まれた、妹の存在だった。
自分の稼いだ金が妹の治療費に費やされ消えていくことに耐えられなかった父は、12月24日にひっそりと消息をたった。
次の日、僕が目を覚まして枕もとを見ても、クリスマスプレゼントはなかった。
サンタクロースは家には来てくれず、家から逃げていったのだ。
それから、母は治療費を稼ぐために毎日働いた。涙を流しながら。
僕はその姿を見て、いてもたってもいられなくなり、少しでも生活費の足しになるよう、母に秘密で―――いや、おそらく気付いていただろう―――新聞を配り、夏休みにはチラシ配りのバイトをした。
それでも、毎月の治療費と生活費を稼ぐだけで、精一杯だった。
僕は中学卒業と同時に就職する道を選び(過去・知恵 逆)、故郷を離れて一人暮らし、毎月母に仕送りをしている。職種は、笑っちゃうけれど裏金融なんだ(現在・善良 逆)。
まあ僕のような低学歴人間を雇ってくれる、賃金のいい業種なんて、こんなものだ。
それに、僕のような若い子は、同じような年頃の子供を持つ責務者(リストラ社員)の説得に役立つらしい。
一年目から多くの仕事をまかされた。
母には僕が裏金融で働いていることは話していない。
いまや僕と母のつながりは、毎月送る仕送りだけになってしまった。
母は、僕が毎月送る仕送りの額から、僕のどんな表情を思い浮かべるだろう。
予想以上に大きい額から、僕は元気で、職場関係も良く、上司に気にいられている、そんな場面を想像するのだろうか。
でも、ごめん。僕はこちらに来てからそんな表情を浮かべたことはない。
卑屈な表情で嘲笑し、偽の涙を浮かべて誰かを追い詰めている。
そういえばこの間、偽の涙を浮かべるとき、僕は、妹の顔を思い出して泣いたな。
僕の記憶の中の妹は、もう4年も前から更新されることなく止まったままだ。もう4年も、僕は妹を見ていない。
それでも、母(援助者・庇護)が毎月のように送ってくる"妹は今日も元気です”の文字を見るたび、記憶の棚から妹の顔を蘇らせ思いに耽る習慣が、僕にまだ妹の顔を忘れさせてはいない。僕はまだ、妹を見分けることができるだろう。
それから数ヶ月がたったある日のことだ。
僕は裏金融の誓いを破ってしまった。(誓約・逆)その日のうちに必ず回収しろといわれた金を徴収出来なかったのだ。僕は一日中責務者に張り付いて返金を促したが、無理だった。
社長は僕に、二日後、右手の指五本を公開処刑するプランを話した。多くのキチガイが、そんなイベントを望んでいるのだそうだ。
僕はそれを恐怖した。
社長はそれがいやなら、あと一日だけある、そのうちに金を徴収してくるなら話は別だと持ちかけた。
けれど僕に、その責務者から金を無理やり徴収することはできそうもなかった。
なぜかって?
それは、責務者を取り巻く環境が関係している。
その責務者は、娘が―――あろうことか僕の妹と同じ病気で―――生まれつきずっと入院していて、その治療費を支払うために闇金融へ手を染めたのだ。彼の一番目の会社は、すでに病気の娘を出産していた入社7年目に倒産し、退職金も支払われなかった。そのあとは不景気だったこともあり、派遣の仕事で食いつないでいくのが精一杯だったという。そして多重責務者になり、闇金融へ手を染め、今は首があがらない状況になってしまっている。
はっきりいって自業自得だと思う。僕は同じ病気の妹を抱えているけれど、闇金融に頼ったりはしなかった。
頼らなくても生きていけるのだ。生きていけないのはその人が甘えているから。家族総働きで金を稼ぎ、払おうという気勢がかけているからだ。そう考える僕もいる。
けれど、僕はまだ、ほんの少しの善意を持ち合わせていた。自分の指より、責務者の事を考えるくらいの善意だ。その善意を持って僕は、自分の指を失ってやろうというのだ。
指を失った僕をみたら、責務者はごめんなさいと謝罪するだろうか。そうしたら僕はきっと多くの闇金融社員がそうするように、謝るくらいなら金を渡せと怒鳴るし、かといってすぐに金を用意するようなら、最初から金を出しとけと怒鳴っただろう。
やっぱり、もう一度会いにいこう。指を切られてしまう前に、もう一度会いに行こう。
指を切られてまいますねんといたずらっぽく言い、反応を見てやろう。
僕は思い、責務者の家を訪ねた。ところが彼らは引っ越していた。全ての荷物は片付けられており、まるで最初からそこには誰もいなかったかのような空き家が一軒たたずんでいる。
おそらく、病気の妹など嘘だったのだ。
二日後、僕は絶望を抱えたまま、指を五本切り落とされ、ドラえもんの手のようになってしまった右手を、ただただ眺めていた。
そのままじゃ仕事にならないと先輩は言い、指をくっつけてこいと僕に医師を紹介した。
裏の医師だ。治療費はバカにならない。母に仕送りをすることができなくなるだろう。最悪、母に金をせびることになるかもしれない。
僕は涙をぼろぼろと流しながら、冷凍された自分の指が納められたケースを左手でつかみ上げ地面に投げ捨てようとした。が、しかし寸前で思いとどまった。
このときの僕の精神状態は、とても言葉で言い表せるものではなかった。
世の中のあらゆる物を憎み、あらゆる不幸は自分に降りかかってくるのだと絶望し、親に迷惑をかけてしまうことを恥じた。
僕は、そんな絶望を抱えたまま、黒のベンツで寂れた医院まで送られ、そのなかへ足を進めた。
足は100Kgの重りがついたみたいに重くたった数十メートルの距離が満足に歩けない。8月の午後4時に世界が灰色に見えた。
こうして僕は医院に入り、すぐ手術室に入れられたのだが、このとき信じられないことが起こった。
「お前」
この日始めて見るはずの医師が涙声で僕を呼ぶではないか。
なんだ僕はそんなに有名人だったのか?そんな自嘲気味の生意気を感じながら、僕は医師の顔を見上げた。
信じられないことが起こった。
あのとき、十数年前の12月24日に消えたはずのサンタクロースが、つけひげでない白ヒゲをはやして、目の前に立っていたのだ。僕は全く理解が不可能のまま、なぜ!?なぜこんなところに!?を頭の中で繰り返し、まだ顔を覚えている自分にも驚きながら、麻酔が効いてきたために、そのまま眠ってしまった。
このとき見た夢は、母と父が楽しそうな表情を浮かべて僕を見ている、そんな夢だったように思う。(結末・結合)
この後僕は母に、妹をブラックジャックに任せてみないかといって妹を父に紹介し、父は難しい手術だったが完璧にこなした。父と母が再会することはなかったが、二人の絆である妹は命をとりとめ、今ではこれまでのブランクを取り戻すように元気に走り回り、母を困らせている。
僕はあれからも何度か父と会ったが、不思議と父に対する憎しみを抱くことはなかった。
自分がまだ闇金融を抜け出せないでいることもあって、父が裏世界で名だたる医者になっていた事をむしろ誇りに思ってしまった。
僕には父の血が強く流れているのだろうか。
数日がたち、この日も僕は金を取り立てた。
けれど、いつかは表に戻りたい。これだけのことをしたが、僕は切実に願っている。
父は「俺がまっとうな働き口を紹介してやろうか」といってくれるが、父の力を借りるのではなく、自分の力で、表の世界へ戻らなければいけない。でなければ大手を振って妹と外を歩けない。僕は決めた。
この年の12月24日、僕は妹にプレゼントを送るため実家に訪れた。
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結末(目的) 結合
援助者 庇護
敵対者 清楚(逆)
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両親は、僕がまだ幼いころに離婚した。
きっかけは、百万人に一人という難しい病気を持って生まれた、妹の存在だった。
自分の稼いだ金が妹の治療費に費やされ消えていくことに耐えられなかった父は、12月24日にひっそりと消息をたった。
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それから、母は治療費を稼ぐために毎日働いた。涙を流しながら。
僕はその姿を見て、いてもたってもいられなくなり、少しでも生活費の足しになるよう、母に秘密で―――いや、おそらく気付いていただろう―――新聞を配り、夏休みにはチラシ配りのバイトをした。
それでも、毎月の治療費と生活費を稼ぐだけで、精一杯だった。
僕は中学卒業と同時に就職する道を選び(過去・知恵 逆)、故郷を離れて一人暮らし、毎月母に仕送りをしている。職種は、笑っちゃうけれど裏金融なんだ(現在・善良 逆)。
まあ僕のような低学歴人間を雇ってくれる、賃金のいい業種なんて、こんなものだ。
それに、僕のような若い子は、同じような年頃の子供を持つ責務者(リストラ社員)の説得に役立つらしい。
一年目から多くの仕事をまかされた。
母には僕が裏金融で働いていることは話していない。
いまや僕と母のつながりは、毎月送る仕送りだけになってしまった。
母は、僕が毎月送る仕送りの額から、僕のどんな表情を思い浮かべるだろう。
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でも、ごめん。僕はこちらに来てからそんな表情を浮かべたことはない。
卑屈な表情で嘲笑し、偽の涙を浮かべて誰かを追い詰めている。
そういえばこの間、偽の涙を浮かべるとき、僕は、妹の顔を思い出して泣いたな。
僕の記憶の中の妹は、もう4年も前から更新されることなく止まったままだ。もう4年も、僕は妹を見ていない。
それでも、母(援助者・庇護)が毎月のように送ってくる"妹は今日も元気です”の文字を見るたび、記憶の棚から妹の顔を蘇らせ思いに耽る習慣が、僕にまだ妹の顔を忘れさせてはいない。僕はまだ、妹を見分けることができるだろう。
それから数ヶ月がたったある日のことだ。
僕は裏金融の誓いを破ってしまった。(誓約・逆)その日のうちに必ず回収しろといわれた金を徴収出来なかったのだ。僕は一日中責務者に張り付いて返金を促したが、無理だった。
社長は僕に、二日後、右手の指五本を公開処刑するプランを話した。多くのキチガイが、そんなイベントを望んでいるのだそうだ。
僕はそれを恐怖した。
社長はそれがいやなら、あと一日だけある、そのうちに金を徴収してくるなら話は別だと持ちかけた。
けれど僕に、その責務者から金を無理やり徴収することはできそうもなかった。
なぜかって?
それは、責務者を取り巻く環境が関係している。
その責務者は、娘が―――あろうことか僕の妹と同じ病気で―――生まれつきずっと入院していて、その治療費を支払うために闇金融へ手を染めたのだ。彼の一番目の会社は、すでに病気の娘を出産していた入社7年目に倒産し、退職金も支払われなかった。そのあとは不景気だったこともあり、派遣の仕事で食いつないでいくのが精一杯だったという。そして多重責務者になり、闇金融へ手を染め、今は首があがらない状況になってしまっている。
はっきりいって自業自得だと思う。僕は同じ病気の妹を抱えているけれど、闇金融に頼ったりはしなかった。
頼らなくても生きていけるのだ。生きていけないのはその人が甘えているから。家族総働きで金を稼ぎ、払おうという気勢がかけているからだ。そう考える僕もいる。
けれど、僕はまだ、ほんの少しの善意を持ち合わせていた。自分の指より、責務者の事を考えるくらいの善意だ。その善意を持って僕は、自分の指を失ってやろうというのだ。
指を失った僕をみたら、責務者はごめんなさいと謝罪するだろうか。そうしたら僕はきっと多くの闇金融社員がそうするように、謝るくらいなら金を渡せと怒鳴るし、かといってすぐに金を用意するようなら、最初から金を出しとけと怒鳴っただろう。
やっぱり、もう一度会いにいこう。指を切られてしまう前に、もう一度会いに行こう。
指を切られてまいますねんといたずらっぽく言い、反応を見てやろう。
僕は思い、責務者の家を訪ねた。ところが彼らは引っ越していた。全ての荷物は片付けられており、まるで最初からそこには誰もいなかったかのような空き家が一軒たたずんでいる。
おそらく、病気の妹など嘘だったのだ。
二日後、僕は絶望を抱えたまま、指を五本切り落とされ、ドラえもんの手のようになってしまった右手を、ただただ眺めていた。
そのままじゃ仕事にならないと先輩は言い、指をくっつけてこいと僕に医師を紹介した。
裏の医師だ。治療費はバカにならない。母に仕送りをすることができなくなるだろう。最悪、母に金をせびることになるかもしれない。
僕は涙をぼろぼろと流しながら、冷凍された自分の指が納められたケースを左手でつかみ上げ地面に投げ捨てようとした。が、しかし寸前で思いとどまった。
このときの僕の精神状態は、とても言葉で言い表せるものではなかった。
世の中のあらゆる物を憎み、あらゆる不幸は自分に降りかかってくるのだと絶望し、親に迷惑をかけてしまうことを恥じた。
僕は、そんな絶望を抱えたまま、黒のベンツで寂れた医院まで送られ、そのなかへ足を進めた。
足は100Kgの重りがついたみたいに重くたった数十メートルの距離が満足に歩けない。8月の午後4時に世界が灰色に見えた。
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なんだ僕はそんなに有名人だったのか?そんな自嘲気味の生意気を感じながら、僕は医師の顔を見上げた。
信じられないことが起こった。
あのとき、十数年前の12月24日に消えたはずのサンタクロースが、つけひげでない白ヒゲをはやして、目の前に立っていたのだ。僕は全く理解が不可能のまま、なぜ!?なぜこんなところに!?を頭の中で繰り返し、まだ顔を覚えている自分にも驚きながら、麻酔が効いてきたために、そのまま眠ってしまった。
このとき見た夢は、母と父が楽しそうな表情を浮かべて僕を見ている、そんな夢だったように思う。(結末・結合)
この後僕は母に、妹をブラックジャックに任せてみないかといって妹を父に紹介し、父は難しい手術だったが完璧にこなした。父と母が再会することはなかったが、二人の絆である妹は命をとりとめ、今ではこれまでのブランクを取り戻すように元気に走り回り、母を困らせている。
僕はあれからも何度か父と会ったが、不思議と父に対する憎しみを抱くことはなかった。
自分がまだ闇金融を抜け出せないでいることもあって、父が裏世界で名だたる医者になっていた事をむしろ誇りに思ってしまった。
僕には父の血が強く流れているのだろうか。
数日がたち、この日も僕は金を取り立てた。
けれど、いつかは表に戻りたい。これだけのことをしたが、僕は切実に願っている。
父は「俺がまっとうな働き口を紹介してやろうか」といってくれるが、父の力を借りるのではなく、自分の力で、表の世界へ戻らなければいけない。でなければ大手を振って妹と外を歩けない。僕は決めた。
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このとき僕は、ソニーの営業マンだった。
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