おおきく振りかぶって、5,6巻、フルーツバスケット20巻を購入。
ふりかぶっては変わらず面白い。こんなに野球ってどきどきしたっけ??
連載しているのが月刊誌なので、発刊ペースが遅いのですが、気長に待ちます。彼らのためなら待てる気がする。
ではカードによるプロット作成
今回のカード配置。
-------------------------------------------
主人公の過去 解放(逆)
主人公の現在 創造(逆)
主人公の近い未来 変化(逆)
結末(目的) 知恵
援助者 秩序
敵対者 理性(逆)
------------------------------------------
今回はタカミチの話です。
ふりかぶっては変わらず面白い。こんなに野球ってどきどきしたっけ??
連載しているのが月刊誌なので、発刊ペースが遅いのですが、気長に待ちます。彼らのためなら待てる気がする。
ではカードによるプロット作成
今回のカード配置。
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主人公の過去 解放(逆)
主人公の現在 創造(逆)
主人公の近い未来 変化(逆)
結末(目的) 知恵
援助者 秩序
敵対者 理性(逆)
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今回はタカミチの話です。
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主人公の過去 解放(逆)
主人公の現在 創造(逆)
主人公の近い未来 変化(逆)
結末(目的) 知恵
援助者 秩序
敵対者 理性(逆)
------------------------------------------
暦上は十数年前。北欧のとある海岸を前にして。
「ようタカミチ。ちったあ魔法使えるようになったか?」
ナギ・スプリングフィールドは冗談ぽく笑いかけた。
「ぼくが魔法使えないの知っているでしょう?」
ぼくはふてくされるように言った。
「冗談だよ。でも毎日鍛錬してるだろ?だからさ」
とナギは言って、さらさらの髪をかきあげながら続けた。
「まだ諦めてないのかな?って」
ナギの言葉に、ぼくは沈黙した。
魔法を使えないというコンプレックスが、常にぼくの人生に寄り添っていた。
もちろん最初は、魔法が使えなくても、なんてことはないと考えていた。魔法が使えなくても、僕には人の数倍努力をして身につけた腕力と、ガトウから使い方を学んだ“気”がある。それらは僕を一流の少年戦士として、AAAの特別部隊に所属することを許してくれた。最初はそれだけで全て満足だった。
しかし、
ナギやアルのような偉大なる魔法使いとともに旅をしていて、ふと感じる、魔法の、魔道の、絶対的優越性とでも呼ぶべきものを、僕はしだいに認めなければいけなくなった。例えば僕が腕力によって一体の敵を倒すのと同じ時間・労力で、彼らは数百の敵を倒していく。僕はそれを横目にし、次元の違いを痛感していた。
また、ナギやアルのパーティが挙げた多くの戦果は、AAAの名声を全世界へ広げ、行く先々の人々が僕たちを無条件に歓迎した。そう、僕たちはまるでその『行く先々に存在する問題』を解決するのが、極めて当然であるかのように人々に思われ、期待されているのだ。
ナギやアルは、その期待を笑いながら受け止め、そして期待通りに問題を解決してみせたが、そのとき彼らと行動を共にしていた僕には、彼らのような余裕はなかった。
『魔法も使えない僕は、この人たちの要望に応えることなど到底出来ない。だから』
過剰な期待や、僕の受け止められる容量をはるかに超える人々のまなざしが僕に、「成長しなければならない」という強迫観念を持たせた。僕の少年時代は、そんなふうに他人に縛りつけられていた。(解放 逆)
すべては、ナギとアルとガトウと……すべての偉大なる先駆者の影を追い求める、日々だった。
数年がたって僕は真帆等学園に預けられ、エヴァンジェリンと出会った。
彼女はそこにいけば現実の一時間で24時間を過ごすことができるマジックアイテム(別荘)を持っていた。
成長期、僕は別荘に通い続け、エヴァンジェリンの元で修行を受けた。それは魔法を身につけるための修行であったが、結局僕は魔法を身につけることは出来なかった。最終的に彼女にあきれられ、僕は一人で体術の修行に励むことを決めた。(創造 逆)
けれど十数年経ったいまでも、僕は魔法への憧れを持ち続けている。
僕は高校を卒業するとき、はっきりいってやさぐれていた。
特にやりたいこともなく、ぼんやりとして、もう一度AAAに戻りたいと夢を描きながら、しかしどんなに体術を学んでも、多人数を相手にするとき魔術にはかなわないことを知ってしまった僕は、AAAに戻ってももはやナギたちと行動を共にすることはできないことを知っていた。
明らかな才能の差。生まれ持った能力の違いが、これほど高い壁となって僕の前に立ちはだかることを、中学生の僕は想像していただろうか。僕はきっと、どんな才能の差も、努力によって埋められると考えていたはずだ。だから努力して来れた。
しかしそんなことが夢物語に過ぎないことを、いまの僕は――認めたくはないが――認めてしまっている。僕は、このとき荒んでいた。僕は高卒後AAAには参加せず、真帆等学園の大学部へ入った。(変化 逆)
大学時代、僕はたった一通の手紙を大事に保管していたような気がする。
それは僕が19歳のときにナギたちから届けられた、AAAへの招待状で、その手紙には確か、もう一度パーティをやろうという趣旨のことが書かれていたはずだ。僕は彼らに会わせる顔がないと考えて、その誘いを断ったつもりだった。実際、その誘いを断るための返事の手紙を大学の図書館で書いていた。しかしその最中に突然、アルが昔の僕に変身して図書館を訪れ、僕に「それでいいのか」と問うた。彼は、僕が真帆等にきてから行った全ての事象を、アーティファクトに書き記していたのだという。
僕はさまざまなことを考え、それでもやはり断ろうと考えて口を開きかけたが、「行かない」というたった一つの言葉がどうしてもでなかった。僕はきっと誘われて嬉しかったのだ。どうしようもなく手の届かない存在であるアルビレオやナギの姿をもう一度目に焼き付けることが出来ること、僕のようなたわいない平凡な人間が彼らの力を間近に見て、彼らと友人のように話を出来ることが。
だから僕はもう一度だけ彼らと旅をすることに決めた。
久しぶりに会った彼らは、みんなどこか昔よりも成長していて、しかし相変わらず中身はあのころのままだった。一緒に大戦を戦った戦友であり、親友であるというスタンスはこれっぽっちもかわっていなかった。 僕は意外と自然に彼らと話すことが出来た。
それでも少々変わったことはある。例えばナギが今度妻になる女性とやらをつれてきていたこと。僕は、ナギは生涯独身を貫くものだと信じて疑わなかったので、これには驚いた。というか、相手の女性に同情した。ナギの妻になるということは千の浮気をされることと同義なのだ。(おい、なんか失礼なこと言ってねーかタカミチ)
僕たちはあのころと同じように、魔族退治に出た。なぜこの時期に魔族が出現していたのか、その理由はおそらく詠春しかしらない。僕はこのとき、ただ彼らと一緒にいることができればよかったし、アルはもっと大きな仮説(魔族が発生したのは魔界に何か変動が起きていたからだ、その変動はおそらく、これこれこういう理由で起こったのだ、とか)を立てていただろうし、ナギは隣の女性のことだけを考えていた、と思う。(はっきりいって僕たちのパーティに頭脳派は詠春だけしかいなかった)
僕たちは魔族を簡単に倒した。ナギは僕の腕を褒めてくれた。腕を上げたなと、肩を叩いてくれた。
しかしそれはおそらく、中学時代の僕がやっても、同様に褒めてくれただろう。僕の能力の大半は中学時代に体得したもので、高校に入った後は衰退しただけだったからだ。僕は罪悪感を感じながら、大学最初の夏を、ナギたちと共に過ごした。
そしてパーティの解散が近づいたころ、僕の隠していたことが彼らにばれた。僕が中学時代の思い出は話す一方、高校時代の思い出をほとんど話さないということに、詠春が気づいたのだ。
これだけ毎日一緒に過ごしていれば、それはいつか暴かれるのだと、僕はなぜ考えなかったんだろう。いや、僕は知って欲しかったのだ。彼らに全てぶちまけてしまいたかったのだ。全てを明らかにして、彼らに罵声を浴びせてもらいたかったのだ。きっと。
彼らは僕の期待通り、僕に存分に罵声を浴びせてくれた。しかしそれはこんな怒り方だった。『お前そんなことで三年間無駄にしたのか?』、『なんで俺たちにいわないんだバカ』、『俺たちは戦友じゃないのか、なんでそんな大事な時に声をかけてくれない?』、『タカミチ、苦しかったろ』
僕は、これまで自分が抱いていた全てのわだかまりとか絶望とか、いらいらとか無気力とか、そんな全てのネガティブな物事を全て、胸の奥から消え去らせることができた。
僕は、たった一人で何もかもをしょい込もうとしていた。僕は弱音を吐くことがいけないことだと思い続けていた。
僕は人々の期待に応えることが、僕に課せられた義務だと思い続けていた。
彼らはそんな僕の思いあがりを、強い言葉で正してくれた。
僕の中でこのとき、何かが変わった。それは言葉に出していうととても陳腐な言葉にしかならないが、生きていくための心構えとでもいうもの、それからの僕を支えるのに十分な力をもったもの。とても短い言葉で言うと、弱さは罪じゃない、ということだ。
僕はそれから、詠春の父親である近衛門のもとで教育について学び、真帆等学園中等科での教育実習を経て、真帆等学園の教師になった。そしてこうして10年の年月が経って、いまはナギの息子であるネギ君の面倒を見ている。不思議な縁だ。僕は出来る限りのことを彼にしてあげようと思う。
僕は中学生のポジティブでエネルギッシュで、けれどどこか移ろいやすい、純粋な心がとても好きだ。
そして彼らがやがて、自分ではどうしようもない壁にぶつかったり、自分の限界が見えて無気力になってしまったとき、僕は、ナギやアルたちが僕にそうしてくれたように、彼らのことを考えてあげたい。そのとき、そばにいてあげられる存在でいたい。
だからいま僕は、教師をやっている。
このサクラサク真帆等学園のキャンパスで。
--------------------------------------------
書き始めすごく眠くて、短くなるかも・・・と思ってたんだけど、だんだん乗ってきて後半は流れるように書けた。
この作品にはいまの自分の気持ちが込められたと思ってる。(昨日今日のすごいアレに対して)
文章のほうは、ちょっとずつ納得のいく文章がかけるようになっているけど、
まだ10書いて納得いく:いかない=2:8くらい。
もっと精進します。
主人公の過去 解放(逆)
主人公の現在 創造(逆)
主人公の近い未来 変化(逆)
結末(目的) 知恵
援助者 秩序
敵対者 理性(逆)
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暦上は十数年前。北欧のとある海岸を前にして。
「ようタカミチ。ちったあ魔法使えるようになったか?」
ナギ・スプリングフィールドは冗談ぽく笑いかけた。
「ぼくが魔法使えないの知っているでしょう?」
ぼくはふてくされるように言った。
「冗談だよ。でも毎日鍛錬してるだろ?だからさ」
とナギは言って、さらさらの髪をかきあげながら続けた。
「まだ諦めてないのかな?って」
ナギの言葉に、ぼくは沈黙した。
魔法を使えないというコンプレックスが、常にぼくの人生に寄り添っていた。
もちろん最初は、魔法が使えなくても、なんてことはないと考えていた。魔法が使えなくても、僕には人の数倍努力をして身につけた腕力と、ガトウから使い方を学んだ“気”がある。それらは僕を一流の少年戦士として、AAAの特別部隊に所属することを許してくれた。最初はそれだけで全て満足だった。
しかし、
ナギやアルのような偉大なる魔法使いとともに旅をしていて、ふと感じる、魔法の、魔道の、絶対的優越性とでも呼ぶべきものを、僕はしだいに認めなければいけなくなった。例えば僕が腕力によって一体の敵を倒すのと同じ時間・労力で、彼らは数百の敵を倒していく。僕はそれを横目にし、次元の違いを痛感していた。
また、ナギやアルのパーティが挙げた多くの戦果は、AAAの名声を全世界へ広げ、行く先々の人々が僕たちを無条件に歓迎した。そう、僕たちはまるでその『行く先々に存在する問題』を解決するのが、極めて当然であるかのように人々に思われ、期待されているのだ。
ナギやアルは、その期待を笑いながら受け止め、そして期待通りに問題を解決してみせたが、そのとき彼らと行動を共にしていた僕には、彼らのような余裕はなかった。
『魔法も使えない僕は、この人たちの要望に応えることなど到底出来ない。だから』
過剰な期待や、僕の受け止められる容量をはるかに超える人々のまなざしが僕に、「成長しなければならない」という強迫観念を持たせた。僕の少年時代は、そんなふうに他人に縛りつけられていた。(解放 逆)
すべては、ナギとアルとガトウと……すべての偉大なる先駆者の影を追い求める、日々だった。
数年がたって僕は真帆等学園に預けられ、エヴァンジェリンと出会った。
彼女はそこにいけば現実の一時間で24時間を過ごすことができるマジックアイテム(別荘)を持っていた。
成長期、僕は別荘に通い続け、エヴァンジェリンの元で修行を受けた。それは魔法を身につけるための修行であったが、結局僕は魔法を身につけることは出来なかった。最終的に彼女にあきれられ、僕は一人で体術の修行に励むことを決めた。(創造 逆)
けれど十数年経ったいまでも、僕は魔法への憧れを持ち続けている。
僕は高校を卒業するとき、はっきりいってやさぐれていた。
特にやりたいこともなく、ぼんやりとして、もう一度AAAに戻りたいと夢を描きながら、しかしどんなに体術を学んでも、多人数を相手にするとき魔術にはかなわないことを知ってしまった僕は、AAAに戻ってももはやナギたちと行動を共にすることはできないことを知っていた。
明らかな才能の差。生まれ持った能力の違いが、これほど高い壁となって僕の前に立ちはだかることを、中学生の僕は想像していただろうか。僕はきっと、どんな才能の差も、努力によって埋められると考えていたはずだ。だから努力して来れた。
しかしそんなことが夢物語に過ぎないことを、いまの僕は――認めたくはないが――認めてしまっている。僕は、このとき荒んでいた。僕は高卒後AAAには参加せず、真帆等学園の大学部へ入った。(変化 逆)
大学時代、僕はたった一通の手紙を大事に保管していたような気がする。
それは僕が19歳のときにナギたちから届けられた、AAAへの招待状で、その手紙には確か、もう一度パーティをやろうという趣旨のことが書かれていたはずだ。僕は彼らに会わせる顔がないと考えて、その誘いを断ったつもりだった。実際、その誘いを断るための返事の手紙を大学の図書館で書いていた。しかしその最中に突然、アルが昔の僕に変身して図書館を訪れ、僕に「それでいいのか」と問うた。彼は、僕が真帆等にきてから行った全ての事象を、アーティファクトに書き記していたのだという。
僕はさまざまなことを考え、それでもやはり断ろうと考えて口を開きかけたが、「行かない」というたった一つの言葉がどうしてもでなかった。僕はきっと誘われて嬉しかったのだ。どうしようもなく手の届かない存在であるアルビレオやナギの姿をもう一度目に焼き付けることが出来ること、僕のようなたわいない平凡な人間が彼らの力を間近に見て、彼らと友人のように話を出来ることが。
だから僕はもう一度だけ彼らと旅をすることに決めた。
久しぶりに会った彼らは、みんなどこか昔よりも成長していて、しかし相変わらず中身はあのころのままだった。一緒に大戦を戦った戦友であり、親友であるというスタンスはこれっぽっちもかわっていなかった。 僕は意外と自然に彼らと話すことが出来た。
それでも少々変わったことはある。例えばナギが今度妻になる女性とやらをつれてきていたこと。僕は、ナギは生涯独身を貫くものだと信じて疑わなかったので、これには驚いた。というか、相手の女性に同情した。ナギの妻になるということは千の浮気をされることと同義なのだ。(おい、なんか失礼なこと言ってねーかタカミチ)
僕たちはあのころと同じように、魔族退治に出た。なぜこの時期に魔族が出現していたのか、その理由はおそらく詠春しかしらない。僕はこのとき、ただ彼らと一緒にいることができればよかったし、アルはもっと大きな仮説(魔族が発生したのは魔界に何か変動が起きていたからだ、その変動はおそらく、これこれこういう理由で起こったのだ、とか)を立てていただろうし、ナギは隣の女性のことだけを考えていた、と思う。(はっきりいって僕たちのパーティに頭脳派は詠春だけしかいなかった)
僕たちは魔族を簡単に倒した。ナギは僕の腕を褒めてくれた。腕を上げたなと、肩を叩いてくれた。
しかしそれはおそらく、中学時代の僕がやっても、同様に褒めてくれただろう。僕の能力の大半は中学時代に体得したもので、高校に入った後は衰退しただけだったからだ。僕は罪悪感を感じながら、大学最初の夏を、ナギたちと共に過ごした。
そしてパーティの解散が近づいたころ、僕の隠していたことが彼らにばれた。僕が中学時代の思い出は話す一方、高校時代の思い出をほとんど話さないということに、詠春が気づいたのだ。
これだけ毎日一緒に過ごしていれば、それはいつか暴かれるのだと、僕はなぜ考えなかったんだろう。いや、僕は知って欲しかったのだ。彼らに全てぶちまけてしまいたかったのだ。全てを明らかにして、彼らに罵声を浴びせてもらいたかったのだ。きっと。
彼らは僕の期待通り、僕に存分に罵声を浴びせてくれた。しかしそれはこんな怒り方だった。『お前そんなことで三年間無駄にしたのか?』、『なんで俺たちにいわないんだバカ』、『俺たちは戦友じゃないのか、なんでそんな大事な時に声をかけてくれない?』、『タカミチ、苦しかったろ』
僕は、これまで自分が抱いていた全てのわだかまりとか絶望とか、いらいらとか無気力とか、そんな全てのネガティブな物事を全て、胸の奥から消え去らせることができた。
僕は、たった一人で何もかもをしょい込もうとしていた。僕は弱音を吐くことがいけないことだと思い続けていた。
僕は人々の期待に応えることが、僕に課せられた義務だと思い続けていた。
彼らはそんな僕の思いあがりを、強い言葉で正してくれた。
僕の中でこのとき、何かが変わった。それは言葉に出していうととても陳腐な言葉にしかならないが、生きていくための心構えとでもいうもの、それからの僕を支えるのに十分な力をもったもの。とても短い言葉で言うと、弱さは罪じゃない、ということだ。
僕はそれから、詠春の父親である近衛門のもとで教育について学び、真帆等学園中等科での教育実習を経て、真帆等学園の教師になった。そしてこうして10年の年月が経って、いまはナギの息子であるネギ君の面倒を見ている。不思議な縁だ。僕は出来る限りのことを彼にしてあげようと思う。
僕は中学生のポジティブでエネルギッシュで、けれどどこか移ろいやすい、純粋な心がとても好きだ。
そして彼らがやがて、自分ではどうしようもない壁にぶつかったり、自分の限界が見えて無気力になってしまったとき、僕は、ナギやアルたちが僕にそうしてくれたように、彼らのことを考えてあげたい。そのとき、そばにいてあげられる存在でいたい。
だからいま僕は、教師をやっている。
このサクラサク真帆等学園のキャンパスで。
--------------------------------------------
書き始めすごく眠くて、短くなるかも・・・と思ってたんだけど、だんだん乗ってきて後半は流れるように書けた。
この作品にはいまの自分の気持ちが込められたと思ってる。(昨日今日のすごいアレに対して)
文章のほうは、ちょっとずつ納得のいく文章がかけるようになっているけど、
まだ10書いて納得いく:いかない=2:8くらい。
もっと精進します。
ツッコミ、感想などなど、なにか一言ありましたらどうぞ!
木曜日にレスします!
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主人公の過去 解放(逆)
主人公の現在 創造(逆)
主人公の近い未来 変化(逆)
結末(目的) 知恵
援助者 秩序
敵対者 理性(逆)
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暦上は十数年前。北欧のとある海岸を前にして。
「ようタカミチ。ちったあ魔法使えるようになったか?」
ナギ・スプリングフィールドは冗談ぽく笑いかけた。
「ぼくが魔法使えないの知っているでしょう?」
ぼくはふてくされるように言った。
「冗談だよ。でも毎日鍛錬してるだろ?だからさ」
とナギは言って、さらさらの髪をかきあげながら続けた。
「まだ諦めてないのかな?って」
ナギの言葉に、ぼくは沈黙した。
魔法を使えないというコンプレックスが、常にぼくの人生に寄り添っていた。
もちろん最初は、魔法が使えなくても、なんてことはないと考えていた。魔法が使えなくても、僕には人の数倍努力をして身につけた腕力と、ガトウから使い方を学んだ“気”がある。それらは僕を一流の少年戦士として、AAAの特別部隊に所属することを許してくれた。最初はそれだけで全て満足だった。
しかし、
ナギやアルのような偉大なる魔法使いとともに旅をしていて、ふと感じる、魔法の、魔道の、絶対的優越性とでも呼ぶべきものを、僕はしだいに認めなければいけなくなった。例えば僕が腕力によって一体の敵を倒すのと同じ時間・労力で、彼らは数百の敵を倒していく。僕はそれを横目にし、次元の違いを痛感していた。
また、ナギやアルのパーティが挙げた多くの戦果は、AAAの名声を全世界へ広げ、行く先々の人々が僕たちを無条件に歓迎した。そう、僕たちはまるでその『行く先々に存在する問題』を解決するのが、極めて当然であるかのように人々に思われ、期待されているのだ。
ナギやアルは、その期待を笑いながら受け止め、そして期待通りに問題を解決してみせたが、そのとき彼らと行動を共にしていた僕には、彼らのような余裕はなかった。
『魔法も使えない僕は、この人たちの要望に応えることなど到底出来ない。だから』
過剰な期待や、僕の受け止められる容量をはるかに超える人々のまなざしが僕に、「成長しなければならない」という強迫観念を持たせた。僕の少年時代は、そんなふうに他人に縛りつけられていた。(解放 逆)
すべては、ナギとアルとガトウと……すべての偉大なる先駆者の影を追い求める、日々だった。
数年がたって僕は真帆等学園に預けられ、エヴァンジェリンと出会った。
彼女はそこにいけば現実の一時間で24時間を過ごすことができるマジックアイテム(別荘)を持っていた。
成長期、僕は別荘に通い続け、エヴァンジェリンの元で修行を受けた。それは魔法を身につけるための修行であったが、結局僕は魔法を身につけることは出来なかった。最終的に彼女にあきれられ、僕は一人で体術の修行に励むことを決めた。(創造 逆)
けれど十数年経ったいまでも、僕は魔法への憧れを持ち続けている。
僕は高校を卒業するとき、はっきりいってやさぐれていた。
特にやりたいこともなく、ぼんやりとして、もう一度AAAに戻りたいと夢を描きながら、しかしどんなに体術を学んでも、多人数を相手にするとき魔術にはかなわないことを知ってしまった僕は、AAAに戻ってももはやナギたちと行動を共にすることはできないことを知っていた。
明らかな才能の差。生まれ持った能力の違いが、これほど高い壁となって僕の前に立ちはだかることを、中学生の僕は想像していただろうか。僕はきっと、どんな才能の差も、努力によって埋められると考えていたはずだ。だから努力して来れた。
しかしそんなことが夢物語に過ぎないことを、いまの僕は――認めたくはないが――認めてしまっている。僕は、このとき荒んでいた。僕は高卒後AAAには参加せず、真帆等学園の大学部へ入った。(変化 逆)
大学時代、僕はたった一通の手紙を大事に保管していたような気がする。
それは僕が19歳のときにナギたちから届けられた、AAAへの招待状で、その手紙には確か、もう一度パーティをやろうという趣旨のことが書かれていたはずだ。僕は彼らに会わせる顔がないと考えて、その誘いを断ったつもりだった。実際、その誘いを断るための返事の手紙を大学の図書館で書いていた。しかしその最中に突然、アルが昔の僕に変身して図書館を訪れ、僕に「それでいいのか」と問うた。彼は、僕が真帆等にきてから行った全ての事象を、アーティファクトに書き記していたのだという。
僕はさまざまなことを考え、それでもやはり断ろうと考えて口を開きかけたが、「行かない」というたった一つの言葉がどうしてもでなかった。僕はきっと誘われて嬉しかったのだ。どうしようもなく手の届かない存在であるアルビレオやナギの姿をもう一度目に焼き付けることが出来ること、僕のようなたわいない平凡な人間が彼らの力を間近に見て、彼らと友人のように話を出来ることが。
だから僕はもう一度だけ彼らと旅をすることに決めた。
久しぶりに会った彼らは、みんなどこか昔よりも成長していて、しかし相変わらず中身はあのころのままだった。一緒に大戦を戦った戦友であり、親友であるというスタンスはこれっぽっちもかわっていなかった。 僕は意外と自然に彼らと話すことが出来た。
それでも少々変わったことはある。例えばナギが今度妻になる女性とやらをつれてきていたこと。僕は、ナギは生涯独身を貫くものだと信じて疑わなかったので、これには驚いた。というか、相手の女性に同情した。ナギの妻になるということは千の浮気をされることと同義なのだ。(おい、なんか失礼なこと言ってねーかタカミチ)
僕たちはあのころと同じように、魔族退治に出た。なぜこの時期に魔族が出現していたのか、その理由はおそらく詠春しかしらない。僕はこのとき、ただ彼らと一緒にいることができればよかったし、アルはもっと大きな仮説(魔族が発生したのは魔界に何か変動が起きていたからだ、その変動はおそらく、これこれこういう理由で起こったのだ、とか)を立てていただろうし、ナギは隣の女性のことだけを考えていた、と思う。(はっきりいって僕たちのパーティに頭脳派は詠春だけしかいなかった)
僕たちは魔族を簡単に倒した。ナギは僕の腕を褒めてくれた。腕を上げたなと、肩を叩いてくれた。
しかしそれはおそらく、中学時代の僕がやっても、同様に褒めてくれただろう。僕の能力の大半は中学時代に体得したもので、高校に入った後は衰退しただけだったからだ。僕は罪悪感を感じながら、大学最初の夏を、ナギたちと共に過ごした。
そしてパーティの解散が近づいたころ、僕の隠していたことが彼らにばれた。僕が中学時代の思い出は話す一方、高校時代の思い出をほとんど話さないということに、詠春が気づいたのだ。
これだけ毎日一緒に過ごしていれば、それはいつか暴かれるのだと、僕はなぜ考えなかったんだろう。いや、僕は知って欲しかったのだ。彼らに全てぶちまけてしまいたかったのだ。全てを明らかにして、彼らに罵声を浴びせてもらいたかったのだ。きっと。
彼らは僕の期待通り、僕に存分に罵声を浴びせてくれた。しかしそれはこんな怒り方だった。『お前そんなことで三年間無駄にしたのか?』、『なんで俺たちにいわないんだバカ』、『俺たちは戦友じゃないのか、なんでそんな大事な時に声をかけてくれない?』、『タカミチ、苦しかったろ』
僕は、これまで自分が抱いていた全てのわだかまりとか絶望とか、いらいらとか無気力とか、そんな全てのネガティブな物事を全て、胸の奥から消え去らせることができた。
僕は、たった一人で何もかもをしょい込もうとしていた。僕は弱音を吐くことがいけないことだと思い続けていた。
僕は人々の期待に応えることが、僕に課せられた義務だと思い続けていた。
彼らはそんな僕の思いあがりを、強い言葉で正してくれた。
僕の中でこのとき、何かが変わった。それは言葉に出していうととても陳腐な言葉にしかならないが、生きていくための心構えとでもいうもの、それからの僕を支えるのに十分な力をもったもの。とても短い言葉で言うと、弱さは罪じゃない、ということだ。
僕はそれから、詠春の父親である近衛門のもとで教育について学び、真帆等学園中等科での教育実習を経て、真帆等学園の教師になった。そしてこうして10年の年月が経って、いまはナギの息子であるネギ君の面倒を見ている。不思議な縁だ。僕は出来る限りのことを彼にしてあげようと思う。
僕は中学生のポジティブでエネルギッシュで、けれどどこか移ろいやすい、純粋な心がとても好きだ。
そして彼らがやがて、自分ではどうしようもない壁にぶつかったり、自分の限界が見えて無気力になってしまったとき、僕は、ナギやアルたちが僕にそうしてくれたように、彼らのことを考えてあげたい。そのとき、そばにいてあげられる存在でいたい。
だからいま僕は、教師をやっている。
このサクラサク真帆等学園のキャンパスで。
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書き始めすごく眠くて、短くなるかも・・・と思ってたんだけど、だんだん乗ってきて後半は流れるように書けた。
この作品にはいまの自分の気持ちが込められたと思ってる。(昨日今日のすごいアレに対して)
文章のほうは、ちょっとずつ納得のいく文章がかけるようになっているけど、
まだ10書いて納得いく:いかない=2:8くらい。
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